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中央大学が電子書籍アプリ「白門書房」-大学案内などをiPhone向けに提供

電子書籍アプリ「白門書房」を掲げる中央大学広報室広報課長の八木さん

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 中央大学(八王子市東中野)は1月24日、iPhone・iPod touch・iPad向けに同大学の案内や広報誌などを提供する電子書籍アプリ「白門書房」の提供を始めた。

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 同校は1885(明治18)年に創立し、昨年創立から125年を迎えた。今回は電子出版のプラットフォーム開発などを手がける想隆社(新宿区)と協力。同社の電子出版システム「ドキュメントコンテナ」を利用する形でアプリケーションを開発した。日本の大学で電子書籍の配信ソフトウエアを提供するのは今回が初だという。

 同校ではこれまでにもiPhone向けのアプリ「Handbook」を利用することで情報提供を行っていたが、今回は単独のソフトとして開発。「『中央大学』の校章が入ったアプリができたことは大きい」と同校広報室広報副課長の五十嵐さん。同課課長の八木さんは「話が動き出したのは昨年の11月から12月くらい」と話す。想隆社の山本幸太郎社長が同校で研究者向けに電子出版のプラットフォームに関するセミナーを開催したことが縁になったという。

 「大学から冊子を作るときのDTPデータをもらい、それを電子書籍化した」と山本さん。作業はパソコンを使ってほぼ自動的に行った。「最短であれば1冊あたり12時間ほどで可能」。それぞれの書籍のデータは同社のサーバー上に置かれており、ソフトの中の「ストア」コーナーからアクセスしてダウンロードする。サービス開始時点では37冊を用意。いったんダウンロードしたものは何度でも読み返すことができるほか、大学案内など年度替わりで変更されるものを除いてバックナンバーも用意する。

 地元のケーブルテレビ局「八王子テレメディア」と共同制作する番組「知の回廊」や読売新聞と提携して運営する特設サイト「ChuoOnline」などクロスメディア展開を進めている同校。「広報の立場だからこそできることがある」と八木さん。現在、同アプリでは大学案内や学生募集関連のパンフレット、広報誌「Hakumonちゅうおう」などのほか同大学教授陣が研究を始めた経緯やその成果などを語る「95人のナビゲーター」など、300ページを超える読み物なども提供。今後は3月末にも発刊される広報誌の最新号のほか、新年度の大学案内などを配信していく方針だという。「世間一般の皆さまに認めていただけるものをやっていければ」

 iOS 3.2以降のiPhone・iPod touch・iPadに対応。無料。書籍の配信情報やアップデートなどの情報は同校のホームページやツイッターなどで提供する予定。

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