八王子市内で卸売市場を運営する八王子綜合卸売協同組合(八王子市北野町)は5月31日、同市場で募集していたオリジナルマスコットとして都内在住の藤田陽子さんが描いた作品「はっちーマン」を採用したと発表した。
同市場は1974(昭和49)年に開設。一般客も利用でき、現在は魚や肉、青果やお茶などの食品から、衣類や生花など雑貨を扱う店まで43店舗が軒を連ねる。毎週土曜日に行われる「激安市」には多くの客が訪れることで知られ、テレビなど数多くのメディアでも取り上げられてきた。
今までシンボルとして活用できるものがなかったことから、「食品総合市場として誰にでも親しみの持てるマスコットキャラクターデザイン」をテーマに今年2月上旬から4月末にかけて応募を実施。市内のほか全国から803点の作品が寄せられた。
審査の際には作品を構内に貼り出して一般投票を行う予定だったが、「応募が多かったため、急きょ第1次審査を行った」と同組合の内田さん。同組合理事などによる1次審査で絞り込まれた70作品を対象に、5月13日~23日に投票を実施。期間中、約800件の投票があったという。
採用作品として選ばれた「はっちーマン」は、手にかごを持ち、おでこには「はっちーマン」のはちまきを、赤地のマントには「激安」と描かれている。「親しみやすくてよいと思う」と内田さん。採用者には賞金10万円のほか、副賞として和牛1万円分を贈るほか、同キャラクターに投票した客にも抽選で20人に同市場で使える商品券5,000円分を贈呈する。
作品は今後、広告や看板、名刺などで活用していく方針。