JR東日本八王子支社（八王子市旭町）は6月16日、同社管内の路線を対象に節電対策として夏季限定で特別ダイヤを実施すると発表した。

八王子駅ホームでも告知

　経済産業省は今夏の電力不足を見込み、電気事業法に基づき省令「電気使用制限等規則」を改正。東京電力管内では契約電力500キロワット以上の事業者などを対象に7月1日から9月22日の期間中、平日9時～20時は使用最大電力量を昨年と比べて15％削減するよう求めている。

　今回の特別ダイヤはこの「電気使用制限令」によるもの。JRが運行する首都圏の路線については、自社の発電所で電力をまかなっており今回の制限は対象外だが、「運転本数の削減により余剰電力を生み出すことで、東京電力の電力供給に協力していく」と同社。

　新ダイヤは6月24日から実施。「八王子支社ではおおむね9時ごろから16時ごろまで、運転本数や編成両数を通常より削減した夏の特別ダイヤで運転する」。中央線快速電車、中央・総武線各駅停車、南武線、横浜線、武蔵野線の各線では一部列車の運転を取りやめる。中央線では10時から16時ごろまで、各時1往復程度運転を取りやめるほか、武蔵小金井～高尾間で一部列車の区間運休も行う。横浜線では11時ごろから16時ごろまで、快速の運転を中止。1時間当たり6往復程度の運転にする。

　このほか、中央本線の高尾～小淵沢間については、一部の列車で6両編成を3両編成に減らすなどの取り組みも実施。特別ダイヤは平日のみで、土曜・休日は通常通り運行するほか、中央線の特急列車「あずさ」「かいじ」や青梅線、五日市線、八高線も通常通りだという。

　実施は9月22日まで。