八王子市内の各所で現在、七夕にちなんださまざまなイベントが行われている。
JR八王子駅北口広場(マルベリーブリッジ)では現在、東京造形大学(八王子市宇津貫町)の学生による七夕の飾り付けが行われている。マルベリーブリッジはJR八王子駅の自由通路と駅北口の間をつなぐペデストリアンデッキで、1999年に完成。八王子が絹織物の産地だったことから、桑を意味するマルベリーの名前が付けられた。
2006年、八王子駅北口商店会が企画した「七夕祭り」の際に初めて実施して以降、毎年七夕を挟んだ6月末から7月上旬にかけて実施。市民参加型の空間演出プロジェクトとして同大学の教員と学生が協力して作品を制作し、広場にある絹の布をイメージしたモニュメントを囲むように飾り付けが行われる。
これまで電飾を使ったものや傘を素材としたものなど趣向を凝らした飾り付けを展開。今年は東日本大震災の発生を受けて、被災者にエールを送ろうとブルーを基調とした布に「WE LOVE 東北 JAPAN」の言葉と、かっこ書きで「八王子もね」の一言を添えた。6月25日から行われており、布には短冊がつり下げることが可能。被災者への応援メッセージなど一般の人々も願いを書きこむことができる。飾り付けは7月8日まで。
八王子市八幡町を中心とした八幡町商店会でも毎年七夕の時期に合わせてイベントを実施。今年も6月30日から「八幡町七夕フェア ~電気を消して天の川を見よう~」が始まっている。
八王子駅近くを通る国道20号(甲州街道)沿いの個人店など約50店が参加する同会。期間中、大巻肉店(八幡町)が「100円で買えちゃうよ!セール」を行うなど、参加各店でさまざまなセールや催しを展開。今年は「電気を消して天の川を見よう」と節電を一つのテーマとしたこともあり、マルミ運動具店(八幡町)がさまざまなクールダウン用品をピックアップするなど、「節電をキーワードにした商品の提案をお願いした」(同会担当者)という。
7月2日には八幡町郵便局前では今回の震災で被災した福島県で採れた野菜を景品とした「輪投げゲーム」を行うほか、高尾山の麓にある不動院(高尾町)を拠点に活動する「高尾山とんとんむかし語り部の会」が八王子に伝わる昔話を紹介する催しも行う。
フェアは7月9日まで。