国土交通省関東地方整備局相武国道事務所は7月8日、2011年度中の開通を目指して事業を進めている圏央道・高尾山側のインターチェンジの名称を「高尾山インターチェンジ」と決めたことを発表した。
「圏央道」の略称で知られる首都圏中央連絡自動車道は、神奈川県横浜市を起点に千葉県木更津市までの間を環状に結ぶ道路。都心から40~60キロ圏内にある各市町村を結ぶほか、既存の東名高速や中央道などとも連絡する。総延長は約300キロで、このうち約110キロが既に開通している。
八王子周辺ではすでに「あきる野インターチェンジ」から中央道と連絡する「八王子ジャンクション」までの間が2007年6月に開通。本年度中に国道20号(甲州街道)の八王子南バイパスとつながる同所までの延伸を目指している。同所の総延長は約2.2キロで片側2車線、計4車線。同ジャンクションとは高尾山の下を約1.3キロかけて走る「高尾山トンネル」を通してつなぐ。
同所はこれまで「八王子南インターチェンジ」と呼ばれていたが、「あくまでも仮称であり、正式なインターチェンジの名称については別途決定する必要があった」と同事務所計画課の田中さん。そこで、昨年度末ごろから検討を開始。当初は「八王子市に所在のインターチェンジであることから、『八王子』の名称を基本に検討した」という。
既に市内には中央道の「八王子インターチェンジ」、圏央道の「八王子西インターチェンジ」があることから、今回、観光地として有名な高尾山の名前を選んだ。田中さんは「『高尾山』という名称から適切な位置を特定できるとともに、皆さまの認知度が非常に高く簡潔で視認性がよいこと、地元の自治体からも高尾山を入れた名称の要望もあることから総合的に判断した」と話す。
開通時期については、「詳細な日程が決定次第、あらためてお知らせする」と田中さん。