JR西八王子駅前（八王子市千人町2）で9月3日・4日、西八王子の夏を彩る恒例行事「踊れ西八夏祭り」が行われる。

　同祭りは2002年に始まり、今年で10回目。地元の商店会「西八商栄会」などが中心となり、地域の活性化を目的に毎年夏に開いている。「以前のお祭りでは歌謡ショーやキャラクターショーなどを行っていたが、なかなか広範囲への地域の盛り上げができなくて悩んでいた」と同会のメンバーを務める想画（散田町3）の狩野さん。知り合いからの提案もあり、10年前から東京・高円寺で行われている阿波（あわ）踊りのスタイルを祭りに取り入れることになったという。

　開始当初は、踊り手を確保しようと「2日間あるので、山梨県のYOSAKOIのチームにも相談したり、民謡流しのチームに相談したりした」と狩野さん。現在では、「八王子千人連」などをはじめとした多摩地域のチームを始めさまざまな踊り手が参加。「毎年、参加チームは変わるが、太極拳やヒップホップ、大学のサークルのチアガールなど1300～1500人くらいまで踊る方は増えた」という。

　今回も駅前ロータリーを使った「駅前会場」や商店街の通りなど、西八王子駅周辺の3会場で展開。曲に合わせて約8分間隔でそれぞれのチームが踊りを披露するほか、一般客も飛び込みで参加できる「総踊り」も行う。

　今回は東日本大震災を受け、西八仲通り沿いに設けられる「西会場」の側に「被災地物産展会場」を開設。福島県浪江町の「なみえ焼きそば」や南部せんべい、盛岡冷麺など東北地方の特産品や名産品を3つのブースで展開する。「会場にはチャリティーボックスを3カ所ほど用意するので、義援金の寄付も頂けたら」と狩野さん。

　開催時間は16時45分～20時30分。