デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオ(八王子市松が谷)で11月19日・20日、大学生・高校生が共同で企画運営するイベント「校境なき文化祭」が行われる。
今回が初めてとなる同イベント。コンセプトは「あらゆる学校の大学生・高校生が集い、廃校を舞台に合同で一つの学園祭を作り上げる」。「各学校それぞれで行う形態の学園祭に限界を感じ、学校の垣根を越えた合同文化祭を企画することで、広く開かれた、より精度の高い芸術文化発表の場としての文化祭を開催することができる」と実行委員会広報局の中島さん。
40の大学と10の高校から計100人が運営に参加。今年2月末から動き出したという。「実行委員長である志水が1人で発足し、周囲の人間を集めた後、すぐにインターネット上で公募した」。運営に当たり、会計、広報・渉外、会場運営など7つの部局を設置。「全体での会議や臨時での調整はメーリングリストを使って、2週間ほど前から確認を取るようにしている」と中島さん。
会場となる「廃校」は、2004年に八王子市立松が谷小学校と統合した旧三本松小学校。2006年7月からはデジタルハリウッド大学が改装等を行った上で利用している。「会場についての私たちの唯一のこだわりは、『学校』という体裁を保つこと」と中島さん。同所については、「都内からアクセス可能な現実的な範囲で、周辺の状況もイベント開催に向いている」と話す。
当日は参加する「生徒」がイベントを展開。5つのクラスに分かれて行われる催しの中には、「2年1組」が行う「選択肢選択型実況付き恋愛現実シミュレーション学級 ラブクラス+」など個性的なものも。予選を勝ち抜いてきた高校生や大学生のバンドによる「校境なきロックフェス」や、観客の前でダンスを披露する「校境なきダンスコレクション」なども展開するほか、実行委員が相談員となって各大学を紹介する「40大学合同オープンキャンパス」なども行う。
今後について、「『校境なき学園』として学校の枠を越えた芸術文化発表の場を提供していく学生団体として継続的に活動していきたい」と中島さん。「『校境なきロックフェス』の独立したイベントへの切り替えや大学生・高校生同士の架け橋となるような受験相談イベント、定期的な学術発表会などの企画を行いたい」と意気込む。
開催時間は10時30分~17時。入場無料。