八王子市は12月15日、高尾山をモチーフにしたオリジナルナンバープレートの交付をスクーターなどの原動機付き自転車向けに始めた。
高尾山がフランスのタイヤメーカー・ミシュランが発行する「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で「3つ星」として評価されるなど世界からの注目を集めていることを受け、市ではさまざまなアピールを展開。今回はシティセールスの一環としてご当地ナンバープレートの交付に踏み切った。ご当地ナンバーの導入は多摩地区では、調布市、三鷹市、青梅市に続いて4市目。
2009年には市が郵送の際に使用している封筒を一新。高尾山をモチーフにデジタルハリウッド大学(八王子制作スタジオ=八王子市松が谷)に在学する学生がデザインしたものに切り替えた。今回はこの封筒に用いているデザインを基にナンバープレートを製作。「世界に誇る観光地 高尾山」の文字とともに高尾山と電車の姿を描いた。市では年間約6000件の交付を見込む。
「インターネットを見た人から話を聞き、今日は絶対一番乗りしようと思っていた」と発行第1号となった市内在住の工藤暁(あきら)さん。先を越されないように数日前から市役所の開所時刻などを調べ、今日は8時ごろから市役所で待って念願の交付を迎えた。「1」の番号が入った新しいナンバープレートが交付され、「希望ナンバーよりも価値があると思う」とも。
ナンバープレートは排気量50cc以下の車両の新規登録、譲渡申請の際に交付するほか、希望があれば随時交換にも対応。市住民税課、八王子駅南口総合事務所などで受け付ける。手数料は300円。従来のナンバープレートもこれまで通り交付する。