八王子の通信機器メーカー「エイビット」(八王子市南町)は3月21日、ウィルコム向け防犯用PHS端末「おしらせ窓センサー WX04A」を発表した。
1985(昭和60)年創業の同社。通信用計測器や半導体、PHS関連製品の開発メーカーとして知られる。昨年11月には固定電話と同様のデザインや操作感を実現した卓上型のPHS端末「イエデンワ」、今年1月には清涼菓子「フリスク」サイズのPHS端末「ストラップフォン」がそれぞれウィルコムから発売され、大きな話題を呼んだ。
今回は一人暮らしの女性をメーンターゲットに製品を企画・開発。窓やサッシに取り付けることで、不用意に窓が開いた際にブザーで警告するほか、ウィルコムのネットワークを使って登録したパソコンや携帯電話のメールアドレス宛てに「おしらせメール」を自動送信する。「Eメール機能を使った安価なホームセキュリティーを実現する」と同社の橋本さん。「事前に通知することで侵入者との鉢合わせを防止する」とも。
サイズは、幅=約3センチ、高さ=約2センチ、奥行き=約15センチ。重さは約75グラム。本体と窓はマグネットで取り付けられ、「専門知識や工具がなくても取り付け運用も容易」と橋本さん。単4乾電池2本で約半年間作動し、「電池交換をなるべく少なく省電力化した」。メールアドレスはホームページを使って3件まで登録できる。
価格はオープンプライス。ウィルコムでは専用プラン「おしらせ窓センサー専用料金コース」を設定して対応。基本使用料は月額525円。