日野市内の各所を会場に5月12日・13日、新選組をテーマとした恒例イベント「ひの新選組まつり」が行われる。

土方歳三の刀をモチーフにした「日本刀箸」

　昨年は東日本大震災の影響を受け、開催を秋にずらし規模も縮小した同祭り。今回は土方歳三や近藤勇、沖田総司など新選組各組の組長などをコンテストで選び、各組の隊士と共に土方の菩提寺でもある高幡不動尊から練り歩く「新選組隊士パレード」など、例年通りさまざまな催しが復活する。

　目玉の一つであるパレードは同13日に開催。同寺の境内で行われる「午前の部」は9時30分～12時、日野市立第1小学校（日野本町2）を出発し日野駅前などを通って日野市中央公園（神明2）を目指す「午後の部」は、13時35分～15時30分に行う。

　メーン会場の中央公園では、模擬店のほか、みこしのパレードや大道芸、ジャグリングなどの催しを展開。昨年の震災で新選組ゆかりの地の一つである福島県会津若松市や白河市などが被災したことから、福島を応援しようと会場には会津若松のご当地グルメ「カレー焼きそば」などの販売コーナーを開設。12日には「負けるな福島！行こう会津へ！新選組ファンの集い」と題したイベントも開催し、殺陣のパフォーマンスやパネルディスカッションなどでイベントを盛り上げる。

　ホビーメーカーの壽屋（立川市）は、土方、近藤、沖田らの刀をモチーフにしたグッズ「日本刀箸」を販売。日常的に使うことで、好みのキャラクターを「さりげなく主張」するアイテムとして企画し、「日本刀箸シリーズとしては第2弾」と同社第1営業部の森さん。「歴史ファンはもとより、昨今の新選組をモチーフとしたゲームやアニメで女性ファンへの新選組の認知が増大しており、新たなファンへの提案として開発した」。イベント終了後もコトブキヤ各店のほか、全国の雑貨店、同社の通販サイトなどで販売する。サイズは約23センチ。価格は1,050円。

　開催期間中は、スマートフォンをはじめとした携帯電話を使って市内6カ所を巡る「ひの新選組まつりケータイスタンプラリー」や新選組をモデルにゲームやテレビアニメを展開する「薄桜鬼」とのコラボグッズの販売なども予定する。

　同祭りは1998年から開催。市政35周年と新選組の副長で武蔵国多摩郡石田村（現在の日野市石田）で生まれた土方歳三の没後135周年を記念して始まった。現在は土方の命日である5月11日に合わせて開催。例年2万人を超える人が集まる。