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障がいのある人たちも参加するパフォーミングアーツ、震災乗り越え2年ぶりに公演

舞台「Q」ではダンスなども交えてストーリーを展開

舞台「Q」ではダンスなども交えてストーリーを展開

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 八王子市の文化施設「いちょうホール」(八王子市本町)で5月13日、障がいのある人たちも参加してパフォーミングアーツを行う「西東京アクターズスクール」の第8期修了公演「Q」が行われる。

公演に向けて行われた稽古の様子

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 2003年から八王子市内や近隣地域を対象に展開する同スクール。舞台芸術に興味がある障がいのある人たちなどを対象にオーディションを行い公演を行っている。これまでに延べ300人の修了生を送り出した。現在も30人を超えるメンバーが所属する。

 昨年は東日本大震災の影響を受けて一時活動を休止。このため公演を行うのは2年ぶりとなる。休憩を挟んだ2部構成で、人の持つ「はてな」を売り買いする「はてな村」を舞台の一つとするなど夢と現実の間を行き来するようなストーリーとなっている。

 タイトルの「Q」には、「クエスチョン、クオリティー、クオリアなどいろんな意味が取れる」と同スクールを運営し、ダンスや演劇などパフォーミングアーツを中心に活動を進める「AIR -空- パフォーミングアーツ研究会」(子安町1)代表の風姫さん。ストーリーについては、「人間の営みに置き換えながら見ていただくと、いろいろな感じ方ができると思う」と話す。

 参加している人たちは職場や学校に通いながらワークショップを受け、1年かけて作品を制作。文字によるコミュニケーションが不得手な人もいることから、イラストなどを用いた作品作りを行うなど、「他のパフォーミングアーツとは作る過程が異なる」と風姫さん。サポートとして舞台芸術のプロなどアーティストも参加し、「障がいのある人たちとともに作ることが大事」とも。

 当日はインターネットを使ったライブ配信を行うほか、東日本大震災で被災し八王子周辺で暮らす100人も無料で招待する。「映像だけでは伝わらないものもあると思うので、ぜひ会場まで見にきてほしい」

 開演は13時30分。全席自由で1,000円。

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