サイエンスドーム八王子(八王子市大横町)は5月21日、東京では173年ぶりに観察できる金環日食鑑賞イベントを開く。
4月7日からプラネタリウムで特別番組「みんなで見よう! 金環日食」を上映するなど、今回の日食に向けてさまざまな取り組みを行ってきた同館。休館日である日食当日も、観察会を実施。300席を用意し事前予約を受け付けていたが、「既に満席になってしまった」と同館の森さん。
日食を前に今月13日と20日には、「事前太陽観望会」を開催。同館正面玄関前などで観察用眼鏡や木漏れ日、ピンホールなどの手段で太陽を眺める方法などをレクチャー。「観察会当日は使わないが、この日は天体望遠鏡も用意して太陽を見る」と森さん。事前申し込みは不要で、開催時間は各日13時~16時。参加無料。
13日、19日、20日には、金環日食について学ぶ学習会を開催。日食が起きる原理や安全な観察方法などについて、1日3回1時間ほどの講座を開講する。開始時間は各日9時10分、10時30分、13時10分。事前申し込みは不要で定員は各回255人。参加には入館料が必要。
市が運営する同館は、正式名称「八王子市こども科学館」。「見る」「触る」「創る」の3つの体験スペースで構成し、首都圏で最大級を誇るプラネタリウムなどがある。入館料は大人=200円、子ども=100円(毎週土曜は子ども無料)。
金環日食は太陽が月によって覆い隠され、月の周囲から太陽光を見ることができる現象。同日は九州南部から関東にかけて観察することができる。東京で観察できるのは江戸時代の1839年9月7日以来、173年ぶり。本州で観測できるのは129年ぶり。八王子での日食開始は6時19分から。金環日食は7時31分から始まり、7時36分に終わる見込み。