南大沢文化会館の交流ホール（八王子市南大沢）で10月6日、学生が学校の枠を越えて共同で企画運営するライブイベント「校境なきロックフェス」が行われる。

イベントに携わる高田さんと小野さん

　イベントは、合同文化祭「校境なき文化祭」を企画・運営する廃校文化祭実行委員会が主催。昨年11月、デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオ（松が谷）で行われた同祭以来、今回が第3弾となる。

　大学、高校から100人余りの学生が運営に参加する同委員会。「校境なきロックフェス」は昨年、同祭の中でコンテスト形式のライブイベントとして初めて実施。「少しでも輪を広げようと、高校生も大学生もごちゃまぜにした」と初回のイベントに携わった小野さん。

　今回は12月に開催予定の同祭に向け、プレイベントとして独立。同祭に出演するバンドの選考会と位置付け、予選を勝ち抜いてきた8組の高校生や大学生のバンドが演奏を披露するほか、ハロウィーンが近いことを受け、会場内の飾り付けや衣装などでも工夫も凝らす方針だという。

　5月ごろから、これまで20人余りの学生が参加して会場の選定など準備を進めてきた。「毎週金曜にミーティングを行っているが、予定を合わせるだけでも大変」と企画を担当する事務局第1タスクフォースチーフで東京家政大学4年の高田さん。自身もバンドマンである高田さんは「音楽を経験していない人にも楽しんでほしい。4年生で学生生活最後でもあるので、大きなイベントをやり遂げたい」と意気込む。

　このほか、当日は京王線・南大沢駅周辺で連動イベント「校境なきトレジャーハンティング」も実施。「最初、南大沢に降り立った時にはいろいろなものがあって驚いた」と高田さん。そこで、街の思い出も残してもらおうと、「ロックフェス」の観客などを対象に街を巡るクイズイベントを企画した。初対面の客も含めてチームを作ることから、「交流も深めてもらえれば」と期待を込める。

　開催時間は15時～19時30分。料金は1,000円（1ドリンク付き）。