GEヘルスケア・ジャパン(日野市旭ケ丘4)は10月22日、本社1階のエントランスを改装し、情報発信スペース「Edison Spirit(エジソン・スピリット)」をオープンした。
米ゼネラル・エレクトリック社と横河電機が合弁で「横河メディカルシステム」を立ち上げて以来、今年で創業30周年を迎えた同社。これまで同社1階には受け付けや打ち合わせスペースなどを設けていたが、今回、30周年記念事業の一環として同社の歴史などを紹介するコーナーとしてリニューアルを図った。「この建物ももう23年になるので、いろいろなリノベーションをしている」と同社コミュニケーション本部の松井さん。「新しい形で私たちのイノベーションやこれからの未来をお見せできるようにと考えたところ、こういう形になった」
発端は記念事業を進めようと作られた社員によるボランティアチームから上がってきたアイデア。「何をお客さまや社員に知ってもらいたいかと考えた時に、『歴史』『テクノロジーとソリューション』『GEヘルスケア・ジャパンの人々』の3つのコンセプトが上がってきた」と担当した小林さん。そこで、これまでに制作した映像やコンテンツなども活用して、対外的に情報を発信するコーナーを作ろうと動き出した。
目玉は米マイクロソフト社のゲーム機「XBox」で採用されている体感型ゲームデバイス「Kinect(キネクト)」を活用したデジタルサイネージ。今回は80インチの大型モニターとキネクトを連動させ、人の身ぶり手ぶりを判別して操作できるようにした。画面では同社が手掛けた技術や製品などに加え、働くスタッフや社会貢献活動などについても紹介。イベントで同社を訪れた子どもたちは、楽しそうに体を大きく動かしながら操作し、画面に見入っていた。
同コーナーには10台を超えるタブレット端末も用意。コンテンツはこの端末でも見られるようになっており、「可搬式にもできるので、持ったまま2階に上がっていただくことも可能」と松井さん。打ち合わせに訪れる客などの利用を見込み、「私たちの活動をまとめたものや写真などをご紹介する。私たちにとって、ここが情報発信基地になる」とも。
企画を進めた小林さんは、このコーナーについて、「来ていただいた方に驚いていただけるものにしたかった」とした上で、「これが完成形ではない。社員やお客さまの声を反映しながら、どんどんアップデートしていきたい」と意気込む。