八王子にキャンパスを持つ多摩美術大学(世田谷区上野毛)と八王子市夢美術館(八王子市八日町8)は、市内3カ所で多摩美の学生や教員の手による彫刻作品を展示する「多摩美術大学彫刻展2008」を開催している。
多摩美術大学彫刻研究室の木村さんによると、彫刻展は同館の開館に合わせ、大学との連携事業として2003年にスタート。開始当初は気軽に美術に触れてもらおうと、市内6カ所の会場を使って行われていたという。以来、毎年この時期に市内の複数の会場を使って彫刻展が行われている。
今年は市内3カ所の会場に学生、教員合わせて49人の作品を展示。学部1・2年生の参加が増えているといい、それらは授業で制作したものがほとんど。まだ、「型の無い自由な発想の作品が多く見られる」と吉田さん。「作品数も多く、見応えのある展示になっている」とも。
同展は今年で5回目を迎えるが、「設置後の作品の盗難や破壊がここ数年多くなっていることもあり、学生自身で警備に出かけることになっている」と吉田さん。「設置後の方が神経を使う気がします」という。
吉田さんは「作品数も昨年の1.5倍に増えているので、何か気に留まる作品が一つでもあるとうれしい」と話す。
展示会場は、八王子市芸術文化会館いちょうホール(本町)、八日町ビュータワー1階ロビー(八日町8)、八王子市役所本庁舎(元本郷町3)の3カ所。今月17日まで。