八王子出身のヒップホップグループ「ファンキーモンキーベイビーズ」のラストライブが6月1日・2日、東京ドームで行われたことを受け、地元である八王子を訪れるファンの姿が増えている。
2日のライブ前にファンが行列を作った「ラーメンのデパート 宮城」
ライブ当日となった1日から、「ファンモン」のバッグなどグッズを持った人が目立ち始めた八王子。中町公園(八王子市中町)周辺では街頭放送を使って、「ファンモン」の曲を流すなど最後のライブを盛り上げようと地元の人たちも協力した。
期間中は、ガイドブックなどを片手に3人にゆかりの店やスポットなどを訪れる人も多く見られた。中でも、メンバーのモン吉さんと共同開発した「ファンモン麺」で知られる「ラーメンのデパート 宮城」(八王子市子安町4)ではファンによる長蛇の列ができ、ネット上で大きな話題を呼んだ。
「聖地巡礼」の勢いはライブ終了後の3日も継続。平日にもかかわらず、「ファンモンうどん」を販売する八王子駅近くのうどん店「武蔵野うどん たまや」(中町)など各店に多くのファンが訪れた。「ファンモンカレー」で知られるインドカレー専門店「THE Shalimar(ザ・シャリマール)」(寺町)では、その行列が2軒先のビルまで伸びるほどだった。このほか、京王八王子駅の看板を写真に収めるファンの姿や京王八王子ショッピングセンター(明神町3)の玄関前に飾られているポスターを眺める人の姿も。
ネット上では3人への感謝を込めたツイートが数多く投稿されており、「ファンモンは八王子の誇り」「八王子の象徴」などのほか、「八王子市民として、一ファンとして解散は寂しい」と惜しむ声などが聞かれている。
同グループは2004年に結成。メンバーはファンキー加藤さん、モン吉さん、DJケミカルさんの3人で、2006年1月にシングル「そのまんま東へ」でメジャーデビュー。昨年11月にDJケミカルさんが実家の寺の住職を継ぐ準備に入ることを理由に解散を発表。今月2日に開催されたライブ「おまえ達との道 FINAL ~in 東京ドーム~」で約10年間の活動にピリオドを打った。