西八王子駅から徒歩4分の場所に、ものづくりが楽しめるカフェ「和RK(ワーク)」(八王子市台町、TEL 042-657-7417)がオープンして1カ月がたった。
7月30日にオープンした同店。カウンターやテーブル席合わせて31席を設けるほか、レーザー加工機を備えた工房を用意。木やアクリル、紙や革、布などを素材に文字入れなどの彫刻や加工を飲食と合わせて楽しむことができる。
カフェとしては、米の味が楽しめるよう魚沼産コシヒカリを玄米で仕入れ、おにぎりを中心としたメニューを展開。いくら(230円)や、えびアボカド(同)、チキン南蛮(同)など一風変わったものも用意するほか、8月下旬からはランチメニューとして「ロコモコ丼」(600円)を始めるなど、新メニューの開発にも余念が無い。スイーツも「米ぬかパウンドケーキ」(250円)など米にこだわったものを用意する。
「もともと何かを作ることが好きだった」と代表の今村さん。長年半導体メーカーにエンジニアとして勤めていたが、今回、早期退職制度を活用し、かつての同僚も巻き込んでオープンにこぎ着けた。「同僚の親せきが米を作っていることもあり、飲食とものづくりを一緒に楽しめる場所ができないかと考えた」。店名は米からイメージされる「和」と「WORK」をかけて「和RK」にしたという。
既製品では飽き足らない人に向け、自分で作ったデザインの小物などを製作してもらいたいとの思いから、テーブル席2席分ほどの工房を店内に用意。作業風景は客席から見ることが可能で、取材に訪れた際も今村さんはレーザー加工機と向かい合って作業を行っていた。「ここでは、ホームセンターではできないようなオーダーもしていただける」と今村さん。
工房では客が持ち込んだデータの出力が可能で、Adobe社のクリエーター向けソフト「Photoshop」「Illustrator」などに対応。「データで頂くのが理想だが、まだ加工機になじみのない方も多い」と紙に描かれたデザイン画も受け入れ、加工を施しているという。今後はソフトの使い方などを教えるレーザー加工の講習会も開いていくことにしており、「覚えてしまえば自分でもできるので、おにぎりを食べながら楽しんでもらえれば」と幅広い利用を呼び掛ける。
9月13日にはレジンクラフト、粘土を題材にした教室を開催するなどワークショップも予定。「これまでサラリーマンだったので、やってみないと分からないところがある」と今村さん。「思いつく限り面白いことをやっていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~17時。日曜定休。