高尾山薬王院(八王子市高尾町)は10月18日、茶農家の協力を得て開発したオリジナルのペットボトル飲料「天狗力茶(てんぐりきちゃ)」を数量限定で発売した。
高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、成田山新勝寺、川崎大師と並ぶ関東三大本山のひとつ。用度部事務室の山本さんは「おいしいお茶を作って、高尾山の来山者の皆様に喜んでいただきたいと考え、丁寧に手をかけて作った安心・安全な有機栽培のお茶を作ることになった」と、商品開発に至った理由を語る。
100%有機栽培で作られた茶を500ミリリットルのペットボトルに詰めた。「『天狗力茶』は、パッケージから販売に至るまですべて寺で考案した」と山本さん。「熱心なお茶農家様の協力を得て半年間かけ製作し、販売に至った」(同)。
山本さんによると、有機栽培で作られた茶はペットボトルではあまり見かけないという。「高度な技術と無酸素低温保存により、鮮度とおいしさをどこよりも大切に考えた、飲みやすいお茶に仕上がっている」(同)とも。
売れ行きは順調で、「登山で少し疲れた体をいやすために購入する方、土産として記念に購入していく方々が見受けられる」と山本さん。数量限定の販売だが、売り切れた場合は再販売も検討するという。「ただし、お茶摘みの時期が限られるため、次回の販売は未定」(同)。
価格は170円。高尾山の授与所、権現茶屋で販売している。