高尾登山鉄道(八王子市高尾町)は2月5日から、ケーブルカーの心臓部に当たる巻き上げ機などの設備を更新するため約70日間にわたって運休する。
山上に置かれ、ケーブルカーを引っぱり上げる巻き上げ機。交換は45年ぶりで、今回の工事では車両に結びつける鋼索(ケーブル)や電気設備なども一新する。「この工事により、ケーブルカーは今後さらに安全にご利用いただくことができる」と同社担当者。使用している車両の変更はないという。
工事期間中、山麓と山上駅までの間を約12分かけて行き来するエコーリフトの利用を勧めており、2月は通常16時までの運転時間を平日=17時15分、休日=17時30分まで延ばして対応するなど、「通常、ケーブルカーが運転を終える時間まで延長することで利便性を図る」と担当者。エコーリフトの料金は、大人片道=470円、子ども片道=230円。
高尾山ケーブルカーは1927(昭和2)年に開業。高尾山の麓にある「清滝」駅と高尾山の中腹にある「高尾山」駅の間を結ぶ。総延長は約1キロで、両駅間を約6分で行き来する。現在は2008年に40年ぶりに入れ替えられた「あおば」「もみじ」の2台が走る。
運転再開は4月10日ごろを予定。