八王子市は現在、街の魅力を20~30代の若年層にアピールしようと「写真&一言コメントコンテスト」への応募を受け付けている。
市のシティープロモーションの一環として、豊かな自然や街並みだけでなく、名所や名物などの写真をコメントとともに募集している同コンテスト。今回初めて行われているもので、「このまちの、ここが好き。」をテーマに据え、昨年末から実施している。
応募資格は不問。過去1年以内に撮影された写真に、150文字以内のコメントを添えたものをメールで受け付ける。寄せられた作品は、市のフェイスブックページ「八王子市魅力発信」の場で、「いいね!」の数を基に1月28日から1次審査を実施。その後、学識経験者らによる2次審査を経て、最優秀賞1点、優秀賞4点を選出する。
「単に風景写真を募るのではなく、八王子だからこそ楽しめる人、もの、事柄、ライフスタイルなど、ちょっとした魅力を写真で表現していただこうというもの。皆さんから募った写真は、今後制作するシティープロモーション特設サイトでアーカイブ化し『八王子の魅力集』を作っていきたい」と企画に携わる市都市戦略課の立川寛之課長。
今回は市民に気軽に審査に参加してもらえるようフェイスブックを活用。「しっかりと調べた訳ではないが、全国的に見ても珍しい取り組みだと思う」とも。早朝、出勤前に高尾山を登った人からの朝焼けの写真や浅川の河川敷でランニングを楽しんでいる人が目にする風景など「八王子だからこそ楽しめるライフスタイルを表現した写真が届いている」といい、「気軽に投稿してもらいたい」と呼び掛ける。
市公式ページで街の魅力を紹介する「(仮称)魅力発信市民記者」の募集を行うなど、シティープロモーションに積極的に取り組んでいる八王子。その背景には「住みたい街ランキング」で3年連続全てランク外となるなど厳しい現状がある。「まさに、そのような状況を打開するために、シティープロモーションが必要。八王子だからこそ味わえる魅力はたくさんあるが、それを行政目線ではなく、実際に暮らしている市民の皆さんの目線で発信し、『住んでみたい、住み続けたい』と思われる街を目指していく」と意気込む。
応募締め切りは今月25日。優秀作は3月18日から、サザンスカイタワー八王子(八王子市子安町4)4階の行政施設「八王子市南口総合事務所」で展示する予定。