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多摩美大生が「まちなかにぎわいプロジェクト」 デザインの視点で商店の課題解決図る

街全体のにぎわいについて検討する学生たち

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 八王子市生涯学習センター(通称=クリエイトホール、八王子市東町)で1月24日、八王子の市街地の商店主とチームを組み、街全体のにぎわいを目指す「多摩美術大学八王子まちなかにぎわいプロジェクト」の成果発表会が行われる。会場は5階展示室。

店主とともに話し合う学生たち

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 同大環境デザイン学科が展開する同プロジェクト。全学から希望者を集め、八王子駅周辺で空きテナントを使いアーティストの作品展など、さまざま事業を行っている「AKITEN」を仲介役として市内の商店とコラボし、昨年9月から週1回のペースで八王子の商店が抱える課題や施策の検討などを進めてきた。

 アートやデザインの視点から商店主が抱えている課題に対してアプローチを図ることを目的としており、洋品店「イツミヤ」(八幡町)、桃屋美術(八幡町)、染料や塗料などを扱う橋本要助商店(八幡町)、タカクラメガネ(八幡町)、仏具店「岡田屋」(八幡町)、坂本呉服店(八日町)、梅干し専門店「うめ八」(本町)、「CADOCCOカフェ」(中町)、古書店のまつおか書房(東町)、画材などを扱う東美(横山町)の10店について、34人の学生がチーム分けして店主とともに活動してきた。

 当日はチームごとにプレゼンテーション形式で成果を発表する。「AKITEN」代表の及川賢一さんは「今回発表する施策は、学生が一方的に検討したものではなく、店舗の課題を店主と一緒に分析し、その課題を解決するための施策を学生と店主がチームを組んで検討したもの。発表会や質疑応答の中では、各店舗の店主はどのような課題を抱えているのか、その課題解決に対してどうしてその施策が必要となるのかを見てもらえれば」と話す。

 各チームは現在、発表に向けて資料制作などに取り組んでいるという。「プレゼン用スライドの製作のほか、プロモーション施策のモック、デザイン案なども準備している」とした上で、「経営学や商学といった領域ではなかなか解決できない課題に対して、アートやデザインの領域からアプローチするというのが今回の授業の1つのテーマ。美大生と商店主によるコラボの成果をぜひ見に来ていただきたい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時45分~16時30分。見学自由。

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