リクルート住まいカンパニー(千代田区)は3月9日、「2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」を発表し、八王子は4年連続でランク外となった。
賃貸物件などを紹介するサイト「SUUMO(スーモ)」を運営する同社。東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城の関東圏の中で、住みたい街や駅などを発表。今年の「住みたい街(駅)」は、1位が恵比寿となり、5年連続で1位だった吉祥寺が2位に。「住みたい行政市区」は、港区、世田谷区、目黒区、渋谷区、文京区などがランクインした。
「住みたい街」の21位に三鷹、29位に立川が入るなど多摩エリアの街も登場。中でも立川は「今後、地価が値上がりしそうと思う街(駅)」4位、「これから人気が出そうな郊外の街(駅)」2位と好調だった。八王子は今年も「住みたい街」「穴場だと思う街」「今後、地価が値上がりしそうと思う街」「これから人気が出そうな郊外の街」「住みたい行政市区」の全てのランキングで名前が挙がらず、ツイッターでは「八王子はランク外のよう」とつぶやく人もいた。
昨年6月、市内外の20~30代の若年層と大学生に街の魅力を積極的に発信していこうと「シティプロモーション基本方針」を策定した八王子市。今月23日には、市民記者が街の魅力を紹介するフェイスブックページ「itsumono(イツモノ) ~八王子の『いつもの』を探すwebマガジン~」の開始や八王子に住むことを検討している人に向けたパンフレットの配布など、シティープロモーションに関わる施策を発表。2019年春には、多摩信用金庫八王子中央支店が八日町に移転するのを受け、同店内に「(仮称)まちなか交流・活動拠点」を開設。ファミリー世代の交流や活動支援、地域と連携したイベントの開催などを図っていく計画も立てている。
今年も「ランク外」となったことを受け、石森孝志八王子市長は「ランクは低いかもしれない」としながらも、「シティープロモーションには、地域の再生や観光振興、市民との協働などいろいろな要素がある。地域の皆さんには愛着を持っていただき、八王子の魅力を発信しながら、市内の方には住み続けたい、市外の方には住みたいと思ってもらえるものになれば。いろいろな資源や魅力があるのが八王子だと思っているので、そういった資源を前面に出しながら選ばれ続ける街にしたい」と意気込む。