八王子市、ごみゼロ社会推進協議会、スーパーアルプス(八王子市滝山町)の3者は1月29日から、買い物の際のレジ袋を有料で販売する実証実験を始める。
八王子では現在、年間で約1億3,000万枚ものレジ袋が消費されており、これを受けて、市ではレジ袋の削減やゴミの減量などを目的とした「マイバッグ持参運動」を実施している。昨年は10月を「マイバッグ利用促進月間」に制定したほか、市オリジナルのマイバッグのデザインを募集するなど、施策を実施した。
中でも昨年7月に実施した「マイバッグに関する意識調査」では、調査に答えた7割近くの人がレジ袋をなるべくもらわないように意識していると回答。しかし、その後の調査で実際にマイバッグを利用している人は全体の3割程度にとどまったことから、市ではスーパーで配られているレジ袋を有料にし、マイバッグの利用を推進する実証実験を行うことにした。
今回実験に協力するスーパーアルプスは、八王子を中心に25店舗を展開するスーパーマーケット。環境に配慮した取り組みを行っていることから、市内12店舗について市は「エコショップ」に認定している。レジ袋に関しても既にさまざまな取り組みを行っており、2006年6月にはレジ袋の辞退客に「エコポイント」を付与するサービスを開始。2007年9月には一部店舗で不要になったレジ袋を回収するボックスを設置している。
実験は1月29日から7月31日までの間、スーパーアルプス宇津木台店(久保山町1)で行う。期間中、レジ袋の無料配布は中止し、必要な人に1枚5円で販売。マイバッグの利用を促す。
実験では「マイバッグ持参率の80%達成」を目標に据える。市は実験結果を受けて、市民への周知方法の検証や他の事業者への協力要請などを行っていくという。