創価大学(八王子市丹木町1)は6月30日、同大工学部が開発を進めている超小型人工衛星「Negai☆″(ねがい)」の打ち上げに向けて、一般の子どもたちからのメッセージを募集すると発表した。
開発が進められている人工衛星は「CubeSat(キューブサット)」と呼ばれるもの。1辺が10センチ、重さが1キログラム以内の超小型の人工衛星。800万円程度と比較的低予算で開発が可能なことから、主として大学をはじめとする高等教育機関が研究、教育目的で開発し、打ち上げている。日本では昨年8月、日本大学が「SEEDS 2号」を打ち上げ、軌道に乗せることに成功した。
計画では宇宙航空研究開発機構(JAXA)が来年5月の打ち上げを予定している金星探査機「PLANET-C」に「相乗り」するかたちで人工衛星を打ち上げる。打ち上げ後は高度約300キロメートルの軌道で約20日間、地球を周回した後、大気圏に突入して燃え尽きる予定。
研究、開発にあたっているのは同大学工学部黒木研究室。人工衛星内での情報処理などを技術的なミッションに据える。「コンピュータにFPGA(先端技術半導体IC)を駆使し、信頼性が高くなおかつ高効率な画像取得ができるこのシステムがわたしたちの強み」とプロジェクトマネジャーの山田さん。
メーンのミッションは「流れ星☆″に願いを」と名付けられたもの。赤ちゃんの名前をマイクロフィルムに焼き、衛星に搭載する「赤ちゃんの未来、応援プロジェクト」と子どもたちから夢を集め、それを衛星に搭載する「子どもの夢、応援プロジェクト」の2つから成る。
今回の対象は小学6年生以下の子どもたち。自分の夢を書いたメッセージやイラストなどをハガキで受け付け、それをマイクロフィルムに転写し搭載する。ホームページにも掲載する予定。
締め切りは7月31日。