八王子織物工業組合(八王子市八幡町)は9月2日から、八王子織物の振興を目的としたイベント「八王子繊維ファッション総合展」を開催する。
同展は今年で27回目。八王子は「桑の都」とも呼ばれるように、古くから糸や繭、絹織物などが集まる土地で、その中からは400年以上の歴史を持つ「八王子織物」などの特産品が誕生したほか、現在でも、染色や縫製など繊維関連産業が数多く集まる場所となっている。そこで、「八王子が都心に近接する伝統の織物産地として活動している現状などを市民の方々にPRし、ご理解を深めていただく」(同組合)ことを目的に同展を企画。2007年からは会場をそごう八王子店(旭町1)に移し、駅ビルというより一般にアピールできる場所でイベントを行っている。
お召織や紬織などの多摩織の展示に加え、八王子の織物を広く伝えるために誕生したオリジナルネクタイ「マルベリーシティ」なども登場。これは八王子にまつわる桑、繭、植物などをデザインに取り入れたネクタイで、同組合のアンテナショップ「ベネック」(八幡町)や中央自動車道・石川パーキングエリア内の店舗で実際に販売されている。今回はこのオリジナルネクタイの新製品が発表される予定。
そのほか、八王子周辺にある繊維関連の企業、大学も参加。多摩美術大学(八王子キャンパス:鑓水)に通うテキスタイルデザイン専攻の学生10人がネクタイ生地の工場から出た不要生地を材料にウエアづくりに挑むなど、さまざまな作品も登場する。
会場は同店8階の大催会場。開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。9月7日まで。