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「八王子桑都千景」プロジェクト始動 テーマは「江戸情緒」、都事業の一環

「桑都ライトアッププロジェクト」の舞台になる「桑都テラス」

「桑都ライトアッププロジェクト」の舞台になる「桑都テラス」

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 八王子市中心市街地活性化協議会が8月8日、「八王子桑都千景」プロジェクトを始めたと発表した。

プロジェクトへの意気込みを話す樫崎会頭

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 八王子商工会議所(八王子市大横町)に事務局を置く同会。中心市街地活性化法に基づいて八王子市が「八王子市中心市街地活性化基本計画」を策定するのに合わせて、2017(平成29)年に八王子商工会議所と八王子市まちづくり公社(旭町)が設立した。行政も含め中心市街地のまちづくり事業の調整などをになう。

 今回は八王子の中心市街地で「江戸情緒」をテーマとしたさまざま企画を来年3月にかけて展開する。2022年に発足し八王子の企業170社以上が参加する「八王子100年企業のれん会」に協力を呼びかけ、店先にオリジナルののれんを掲示する「桑都のれんプロジェクト」を行う。

 飲食店や物販店など複合機能を備えた施設「桑都テラス」や「まちなか休憩所 『八王子宿(しゅく)』」(共に中町)など八王子の花街を中心にライトアップする「桑都ライトアッププロジェクト」、八王子の伝統芸能を紹介する公演会や地元の職人などが集まる「桑都のれん市」、八王子の食文化などをPRするイベントなども開催する予定。

 東京都は都内各地域の集客力強化や持続的な街のにぎわい創出を目的に本年度から「江戸情緒あふれる景観創出事業」を始めた。同会は八王子市と共に八王子駅周辺の中心市街地を対象とした今回の企画を都に提案し、7月18日に採択された。都は事業にかかる必要経費を1億円まで負担する。事業期間は来年3月末まで。今後、都と同会の間で協定を締結した上で事業を行う。

 八王子商工会議所の樫崎博会頭は「八王子は歴史のある街で、われわれは『江戸情緒あふれる景観創出事業』を自信を持って行えると思いエントリーした。おかげさまで八王子は認定を受けることができた。われわれにとっては大変ありがたい事業で、半年かけて八王子の市内で江戸情緒を展開していきたい」と意気込む。

 同会議所常務理事の守屋清志さんは「八王子は江戸時代、甲州道中で最大の宿場町として栄えた。八王子宿が中心となって織物を始めとする産業や伝統文化、工業、景観などの魅力が多くが江戸時代に築かれた。このような桑都が培った独自の有形・無形の景観、文化、心意気を『桑都千景』と名付け、さまざま事業を通じて磨き上げ、観光誘客に向け国内外に発信していく。都からは継続性について強く言われているので、今回のものを一過性にせず次年度にも引き継いでいけるような仕組みも作りたい」と話す。

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