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京王線・高尾駅前に「KO52 TAKAO」開業へ 高尾ビールなど出店

4月11日にグランドオープンする「KO52 TAKAO」

4月11日にグランドオープンする「KO52 TAKAO」

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 商業施設「KO52 TAKAO(ケーオーゴーニー・タカオ)」(八王子市初沢町)が4月11日、京王線・高尾駅前にオープンする。

2階には高尾ビールが店舗兼醸造所を展開

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 高尾駅から徒歩2分の場所にある5階建ての「京王高尾ビルアネックス」の、2階~5階を大規模改装した。ビルは京王電鉄が所有し、同プロジェクトには高尾ビール(下恩方町)が事業パートナーとして参画している。

 高尾エリアに住む人と事業者が交流できる「個商いが地域と出会うビル」をコンセプトに据える。今月1日にプレオープンし、各店がグランドオープンまでの間に順次営業を始める。

 2階には高尾ビールの小型醸造所やタップルーム、イベントスペースなどに加え、コーヒーショップ「ボアダム」が出店する。3階~5階は商店や事務所として希望者に貸し出す。

 3階は約3坪~約8坪の部屋を10部屋用意した。グランドオープン時点では6部屋が入居。女性向けにファッションレンタルや洋服のデザイン教室などを行う「ハソラクリエイト」、オンラインコーチングなどを行う「トモズピット」、アパレルの「ムーンツリープラネット」、ボディーケア製品などを手がける「アウトゼア」が店舗を展開する。イラストレーターが店舗兼事務所を構えるなどさまざまな形で利用される。

 4階はランニングシューズ・スポーツグッズの販売などを手がけるストライド(多摩市一ノ宮2)、トレイルランニング専門ブランド「Answer4(アンサーフォー)」(八王子市初沢町)が出店する。5階は、トレイルランナーでもあり、「高尾オーダーメイドツアー」と題した催しを開いている「やま施術院」、美容院「ウェイ&オブ・コスメティクス」、フラワーデザイナーとランドスケープデザイナーの姉弟が協働する「ル・ニ」が出店する。

 グランドオープンに合わせ、「KO52 TAKAOのジコショー会 ~個商いビルの、はじめてのごあいさつ~」と題したイベントを行う。出店者をゲストに迎えたトークショーも行うことにしており、今月11日は「トモズピット」のオーナーで、プロトレイルランナーの井原知一さん、12日は同施設の「カンリニン」として事業者の交流やコミュニティーづくりなど運営のサポートを手がける高尾ビールの池田周平社長ら、13日は「TAKAO 52(タカオゴジユーニ) 会議 Vol.0」と題して、池田さんや「高尾山マガジン」の滝将之さん、京王電鉄の開発担当者らが参加する。

 施設内を巡る「KO52トリセツツアー」や出店者の商品などを紹介する「KO52 TAKAOのショー品ショー会 ~一気に見せますKO52~」などのイベントも行う。イベントは今月14日まで。

 京王電鉄開発事業本部の菊池祥子課長は「高尾エリアとはこれまで観光の切り口で携わってきたが、今回は高尾の暮らしにフォーカスして、地域の皆さんの力を借りながら高尾エリア全体の魅力向上につなげていきたい」と話す。

 「個人に近い事業者と密接にプロジェクトを進めるのは初めて」とした上で、「商いにフォーカスすることで、夢の実現や趣味の充実、人との交流、社会参画などにつながっていくと考えている。商いと住民の交わりをたくさん生み育てることで、地域の日常に生きがい、豊かさをもたらすきっかけになることを目指す。京王はさまざまなアセットを持っているので、それらを駆使しながら皆さんの商いの発信もサポートしていきたい。『個商い』のコミュニティーを高尾だけでなく京王沿線に広げていきたい」と菊池さん。

 施設の企画パートナーを務める、アワーカンパニー(港区)の倉富宗一郎社長は「大好きなことを伝えたい人がいて、ぷらっと会いに行けて、一言二言喋ることができる相手がいる街はめちゃくちゃ幸せな街。そんなところに暮らせれば人生の生きがいにつながるのでは。『個商い』を通じて生涯現役でいられる、『商業施設』ではなく『生涯施設』になれたら」と話す。

 池田さんは「この施設に入居する方はそれぞれスペシャリティーを持っていて、商いを始めてすぐの方もいれば、それなりに売り上げがある方もいる。それぞれのナレッジを共有しながら皆さんと手取り足取り進んでいければ」と意気込む。

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