![昨年行われた「デザインセッション多摩」の様子(写真提供=明星大学)](https://images.keizai.biz/hachioji_keizai/headline/1739446531_photo.jpg)
明星大学(日野市程久保2)が3月1日、「デザインセッション多摩2024」を行う。
同大デザイン学部が地域連携事業として、2017(平成29)年から行っている同イベントは今回で8度目。地域の持つ魅力や資源、課題などに対して、多摩地域で活動する企業、商店、行政、デザイナー、市民らと連携して、デザインを切り口に考えるプロジェクトと位置付ける。
本年度は「まちなかファクトリー」をテーマに工場を取り上げる。イベントの目的に「工場とまちの関係を考える」「工場とまちのつながりをつくる」「工場とまちを面白くする」の3点を挙げる。
当日は第1部として「工場とまちの良い関係」をテーマに「トークセッション」を行う。パネリストは、さいたま市産業創造財団(埼玉県さいたま市)の影山和則さん、前掛けの製造販売を行っている「Anything(エニシング)」(新宿区)の西村和弘さん、プロダクトデザイナーで同大デザイン学部の浅井治彦教授、クリエーティブディレクターの新山直広さんの4人が務める。それぞれによるテーマトークのほか、ディスカッションを行う。
第2部は参加者を交えた「ワークセッション」を開催。「工場とまちの関係をデザインする」をテーマに、それぞれの地域で活動するデザイナーなどがリーダーとなって、参加者と共にアイデアを生み出し企画を立て、プレゼンテーションまで行う。
八王子市・青梅市・日野市・武蔵村山市・立川市・国立市・国分寺市・東久留米市・三鷹市に工場を持つ企業が題材を提供する。八王子からはシルクスクリーン印刷を中心とした製作を行っている奥田染工場(八王子市中野上町1)が参加し、地域のリーダーはデザイン会社「TRICKY(トリッキー)」(子安町1)の高須賀文子さんが務める。
イベントを企画した同大デザイン学部の萩原修教授は「明星大学は日野市と八王子市に位置している。この周辺地域には、まだまだ知られていない魅力的な工場がたくさんある。それらの工場と、自分たちが住む街がどのような関係になったらいいのか。この機会にデザイナー、工場の人、行政などさまざまな立場の人と一緒に考える機会になることを楽しみにしている」と話す。
開催時間は、第1部=10時~12時30分、第2部=13時30分~19時。定員は先着順、第1部=200人、第2部=100人。要事前申し込み。同イベントのウェブサイトで受け付ける。入場無料。