東京工科大学（八王子市片倉町）が5月13日、2025年度の新入生に行った「コミュニケーションツール利用実態調査」の結果を発表した。

「現在利用しているSNS」の調査結果

　2014（平成26）年度から行っている同調査は今回で12度目。今年は新入生1589人を対象に、4月にオンラインアンケートを行った。男女比は男性＝55.6％、女性＝44.4%。回収率は85.8％。

　「現在利用しているSNS」は、2015（平成27）年度から11年連続で、「LINE」が9割を超えた。本年度は男性＝99.2％、女性＝99.4%で、ほぼ全員が「LINE」を使っていた。

　Xは2023年度の83.6％、前年度の80.9％からさらに減少して、78.2％となり順位では3位に転落。代わりにインスタグラムが前年度の79.6％から82.6％に上昇し、調査開始以来初めて、Xの利用率を上回った。特に女性の利用率は91.6％と9割を超えた。

　男女の比較では、女性は「TikTok」（64.8％）、今回初めて調査対象となった「BeReal」（47.7％）、「Pinterest（ピンタレスト）」（41.0％）の利用者が男性よりも多く、男性は「Discord」（57.1％）を利用している人が女性よりも多かった。

　「普段、家族や友人との連絡に使っているもの」は、「LINEのメッセージ」が98.3％で1位だった。次いで、「インスタグラムのダイレクトメッセージ」が51.3％、「Discord」が23.9％だった。「Xのダイレクトメッセージ」は前年度の13.8％から13.2％に減少。2014（平成26）年には71.4％が利用していた「キャリアメール」は12.6％へと下がった。

　「現在利用している動画配信サービス」は、ユーチューブがトップで、98.6％が利用していた。次いで、「Amazonプライム・ビデオ」が46.1％だった。「AbemaTV」「Netflix」「TVer」「ニコニコ動画」の利用率は3割に届かなかった。

　「普段利用している電子マネー」は、1位が「Suica／PASMOなど交通系」で77.5％だったが、前年度の80.7％から下げた。「PayPay」が69.0％と前年度の60.3％から急伸し、3年間で利用率が約2.3倍となった。電子マネーを利用していない人は3.2％だった。

　現在主に使っている携帯電話の種類は、「iPhone」が2023年度＝82.2％、前年度＝79.6％からさらに減少し、78.0％となった。「iPhone以外」は前年度の20.4％から21.9％に増加した。「フィーチャーフォン」の利用率は0.1％だった。