
日野市が現在、架空の部署「日野市妄想実現課」の活動から生まれたアイデアの実現に向け、意見募集を行っている。
「日野市妄想実現課」は、日野市が地域コミュニティーのあり方を考えることを目的に昨年始めたプロジェクト。参加者自らが中心となって新たな地域活動の創出を目指す若者向け研修プログラムで、「日野市妄想実現課」はチームの名称として使っており、日野市に実在する課ではない。
現在は今春に高校生以上、29歳以下の若者を対象に公募し、選考を通過した「妄想実現課研修生」の2期生が活動に取り組んでいる。参加メンバーは、ワークショップやチームごとの個別のミーティングを踏まえて、今回、3つのアイデアを取りまとめた。これらのアイデアの実現に向け、一般からの意見募集を7月7日に始めた。
「プレイスメイキング班」は、公共空間を人々がかかわり、にぎわいを生む空間にすることを狙い、駅前やショッピングモールなどに誰でも自由に使うことができる展示ボックスを設置する企画を構想した。「世代共生& セーフティネット班」は、幅広い世代や分野の人が参加できる「ごはん会」を月に一度のペースで開催すること、「ふるさとブランディング班」は、「日野市バズらせ王決定戦」と題した一般参加型コンテストを行う企画を出した。
各アイデアの詳細は日野市のデジタルプラットホーム「日野市地域共創プラットフォーム」上に公開されており、アイデアごとに意見の投稿を受け付けている。
今後は市民向けのプロジェクト説明会を8月26日に「PlanT」(日野市多摩平の森産業連携センター、日野市多摩平2)で行う。開催時間は19時~21時。8月末からそれぞれのアイデアを実現するためのクラウドファンディングを行い、秋以降に日野市内で各アイデアの実証実験を行う予定。
日野市の広報担当者は「ブラッシュアップしたプロジェクト案を基に、次のステップである、クラウドファンディングを活用した資金調達にチャレンジしていく」と話す。
意見の投稿にはアカウントの登録が必要。投稿の締め切りは8月8日。