マスコミ向けにマーケティング支援事業を展開しているエイスリー(八王子市高尾町)は12月11日、新たなサービスとして「読者モデルブロガーネットワーク」を開始した。
同社は芸能プロダクション「ホリプロ」(目黒区)の元マネジャーが中心となって昨年10月設立。一般企業と芸能界との間の橋渡しとしてさまざまな事業を展開している。これまで世田谷に事務所を置いていたが、「高尾山に3年通い、あまりに愛した」ことを理由に今年11月、高尾に移転した。
撮影現場や収録現場で食べられる「ロケ弁当」に貼付する形で配布するフリーペーパー「mogmog(モグモグ)」を今年2月から隔月で発行。出演者や制作スタッフ、マネジメントスタッフなどを対象に約2万部を配布している。「発信者側の割に情報不足な芸能界の方々に情報を届ける事で2次的情報発信につなげる」(同社社長の山本直樹さん)。実際に同誌で取り上げられたものがタレントのブログに反映されたケースもあるという。
新しいサービスは企業の商品を口コミで宣伝してもらう「バイラルマーケティング」を読者モデルが運営しているブログで行うもの。現在、約40人の読者モデルが参加しており、今後も人数は増やしていく予定。「タレント、タレントブログのキャスティング業務も行っているが、『高くて手が出せない』というクライアントもいらっしゃる」と山本さん。これを受け、「タレントと一般人の間の位置にいる」読者モデルを組織化したという。「彼女らの発信力は想像を超えてパワーがある」
「女性ターゲットの商品、サービスなら何でもはまる」と山本さん。タレントに依頼するよりもコストは大幅に安く済むという。「ブログ書き込み、座談会、パーティー企画など、いろいろなコラボレーションができる。予算はあまりないが、『自社の商品、サービスを体験してもらって宣伝してほしい』というクライアントにはぴったり」。
予算は1ブログ記事あたり1万円程度からで、案件によって異なる。