日本工学院八王子専門学校(八王子市片倉町)のWebデザイン科がツイッターの活用を始めてから半年が過ぎたことを受け、その使い方や周囲からの反響などを聞いた。
同校は片柳学園傘下の専修学校で、東京工科大学(片倉町)と同じキャンパスの中にある。Webデザイン科はHTMLコーディング、FLASHコンテンツ制作などデザインを主体とした「Webデザインコース」と企画立案・運営、マーケティングなどを主体とする「Webディレクターコース」の2つから成り、「将来幅広くウェブ業界で活躍する人材を育てることを目的としている」とWebデザイン科の藤田さん。1学年の定員は40人で、2011年度からは現在の2年制から3年制へ移行する予定。
ツイッターを立ち上げたのは昨年10月9日。藤田さんの発案で動き出した。「学生たちがミクシィよりもツイッターを多く使っているように見受けられたのが大きなきっかけとなった」と藤田さん。ミクシィをはじめとしたソーシャルネットワークサービスと比べると、「ツイッターの場合は、実名性・公共性が極めて高く、学生がフォローしてくれやすいような雰囲気がある」という。「SNSはあくまでプライベートツールという意識が高いのかも」。
イベントの告知など一般に向けた連絡のほか、学生向けの連絡、ウェブデザインに関連するニュースの情報提供のほか、「教員のひとりごと」がメーン。半年間に180回ほどつぶやいた。当初は意識的に「学科の代表」として書き込んでいたが、今では一個人として書き込んでいるという。
学生からの反響は上々。「このアカウントがきっかけで、新規でアカウントをとる講師の先生やスタッフもおり、そうした職員と学生が現実では絡みづらいがネット上で絡んで仲良くなっていくケースはあるように感じている」。それは「潤滑油のような感じ」とも。卒業生や姉妹校の学生からのフォローもあるという。
「『学校』という軸から、人間関係を保持したり、開発したりするツールになりそう」と藤田さん。