一般参加者も素足で火の上に-高尾山で恒例「火渡り祭り」

火の上を歩く荒行「火生三昧(かしょうざんまい)」の様子

火の上を歩く荒行「火生三昧(かしょうざんまい)」の様子

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 高尾山薬王院(八王子市高尾町)で3月14日、春の恒例行事「高尾山火渡り祭り」が行われる。会場は同院自動車祈祷殿広場。

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 同院は真言宗智山派の大本山で、成田山新勝寺(千葉県成田市)、川崎大師(神奈川県川崎市)と並んで関東三大本山の一つとして知られる。744年に開山されたと伝えられており、本堂は標高約600メートルの高尾山頂に位置するほか、山中に同院の諸堂が数多く点在。中でも「自動車祈祷殿広場」は高尾山のふもとにあり、「人車一体の『おはらい』」をする場として日ごろは交通安全祈とうを行っている。

 火渡り祭りは毎年3月の第2日曜日に実施。高尾山には「水の行」「火の行」の2つの荒行があり、このうち「火の行」を一般公開する。火をたいて祈りを捧げる護摩修業としては同院の中でも最大の行事で、「燃え盛る炎と勇壮な儀式が圧巻の高尾山修験道の一大イベント」と同院。

 当日は積み上げたヒノキの葉に火をつけ、札を護摩木としてその中に投げ込んでたき上げる。この札は信者や一般の参加者が事前に200円を払って受け取り、氏名、年齢と願い事を書き込んだもの。体の悪いところをなでた後にたき上げると病魔がなくなると言われており、そのことから「撫(な)で木札」と言われている。その後、高尾山の修験者である山伏たちが白装束に身をかためた上で、この残り火の上を素足で歩き、身上安全などを祈念する。

 一般の人でも山伏たちが歩き終わった後に火の上を歩くことが可能。参加希望者は祭りの前に会場で申し込みを済ませておく必要がある。会場ではこの祭りの時にのみ配布される「梵天札」(500円)や火渡り祭りに参加した証である「渡火証」(300円)などのお守りも授与する。

 祭りは13時から。

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