西東京バス(八王子市明神町3)は4月から、八王子市内などを走る路線バスの始発時刻を4時台に繰り上げている。
同社は八王子や福生、あきる野などの多摩西部と山梨県の一部で路線バスを運行。今回、JR八王子駅や京王線・京王八王子駅へ向かう路線を中心に、これまで5時台だった始発の時刻を4時台にするダイヤ改正を行った。同社が4時台にバスを走らせるのは今回が初めて。また、「同様の運行をしているところはなく、業界初では」と同社経営管理部の担当者。
始発便の繰り上げは平日ダイヤが対象。発車時刻は「川口小学校発~JR・京王八王子駅行」で4時40分、「みつい台発~JR・京王八王子駅行」で4時51分、「宇津木台発~JR・京王八王子駅行」で4時47分、「恩方車庫発~JR・京王八王子駅行」で4時35分、「恩方車庫発~高尾駅南口行」で4時42分にそれぞれ設定した。
すべての路線で5時10分前までには終点に到着。これにより、京王線や中央線、横浜線などの電車や羽田空港・成田空港へと向かう高速バスとの乗り継ぎで利便性が増すという。併せて、五日市線・武蔵五日市駅を4時30分に出発し、拝島駅へと向かう路線も新設した。
これらの路線では始発が5時台だったころから早朝にもかかわらず、「座席が埋まる程度には乗車されていた」と担当者。そこで、これら地域住民からの要望に加え、「今まで早朝にバスの運行がなかったことによりご利用いただけなかったお客さまをはじめとした新規需要を喚起・発掘する」。同社が運行するその他の路線についても、「お客さまから要望があれば前向きに検討していきたい」という。