社員食堂の廃油をトラックの燃料に-OKI八王子事業所で開始

廃油で走るトラック(写真提供:OKI)

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 沖電気工業(本社=港区)は6月24日、同社八王子事業所(八王子市東浅川町)内の社員食堂で使われた使用済みてんぷら油をバイオディーゼル燃料に精製し、トラックの燃料として再利用することを始めたと発表した。

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 この取り組みは同グループ企業で物流業務を行うOKIロジスティクス(OLC)と社員食堂を運営するジー・オー・フードサービス(新宿区)、精密機器輸送を行うプロジェクト運送(八王子市戸吹町)が協力して行うもの。OLCによると、今年2月にプロジェクト運送から使用済みてんぷら油をトラック燃料へと精製して使用する提案を受け、翌月、試行実験を実施。効果が確認できたため、4月から本格的なリサイクルを始めたという。

 バイオディーゼル燃料はこれまでの軽油と比べて二酸化炭素、黒煙、硫黄酸化物などの排出量を少なくすることができるほか、自動車を改造することなく、これまでと同様の形で使用することができるという特徴がある。

 現在、OKIシステム開発センター(埼玉県蕨市)でも同様の取り組み開始に向けて調整しており、最終的には関東エリアの3事業所(本庄、高崎、伊勢崎)へも発展させていく方針。最低でも年間60トン程度の二酸化炭素を削減できる見込みだという。

 「今や、地球温暖化問題は世界的な問題。環境対策には『お金がかかる』という声を耳にするが、弊社では、環境対策はムダ、ムラ、ムリをなくしコスト削減にも有効だと考える」と同社取締役の尾原朝晴さん。今後も同社では地球環境に優しい活動を推進していくという。

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