八王子のギャラリー「space0426」(八王子市中町、TEL 042-649-8286)で現在、全国から公募で寄せられたTシャツを展示・販売するイベント「space0426 Tシャツ展 2010」が開催されている。
飲食店が数多く入居するビル「0426 spring garden」の3階にできた空きスペースを活用しようと、今年2月にオープンした同ギャラリー。3つのギャラリースペースと休憩や商談などに使うことができるミーティングスペースを設ける。
同ギャラリーとしては初めての企画展。「発表する作家さんにも来場されるお客さまにも、アートを身近に気軽に楽しむ手段としてTシャツをテーマに作品を公募した」と同店の運営に協力する織田島さん。5月上旬から募集を始め、猫をモチーフに和のテイストを生かした作品を制作する「貴志川ギャラリー」(和歌山県紀の川市)など、全国各地から30点余りの作品が寄せられた。
会場では、イラストレーターによるものなどを加えて50点を超える作品を並べる。中には、ペット向け小物の制作・販売を行っている「ぴーす・わん」(墨田区)が手がけた、ハンドタオルを折り畳んで犬に見立てたものにTシャツを着せたものなど風変わりなものも。「単にTシャツデザインにとどまらない作品も出展されている」と織田島さん。
目玉は今月17日と19日に行うシルクスクリーンの実演・販売イベント。古くから養蚕や織物が盛んで、「八王子織物」など独自の産業が発展した八王子では、現在でも染色工場など織物文化が残っている。これを受け、今回はヤマタカ捺染工場(横川町)の山口智己さんとコラボレーション。会場を舞台に、その場でTシャツを染め上げ展示・販売する。「来場する皆さんに自分だけの一点を、その場で作ることができる楽しさを味わっていただければ」と織田島さん。
Tシャツの色やデザイン、インクの色はその場で選ぶことが可能。手ぬぐいやエコバッグなど、Tシャツ以外の布製品を持参してプリントしてもらうこともできる。料金は1色1,000円から。イベントは各日12時~18時。
開催時間は12時~20時。7月19日まで。