新都市センター開発（多摩市鶴牧1）と多摩市は2月23日、現在、多摩センター三越（落合1）が入居する「多摩センター百貨店ビル」を、同店を核テナントとしたショッピングセンター「ココリア多摩センター」として新規開業すると発表した。

　同ビルは旧多摩そごうをテナントとして1989年10月に開業。2000年9月に同店が閉店した後は、同年11月に三越とIDC大塚家具「多摩ショールーム」がそれぞれ出店した。このうち、IDC大塚家具が昨年12月に閉店。今回、同ビルの3階から5階を利用していた同店の跡地利用に合わせ、ショッピングセンター化を図ることになった。

　ショッピングセンターは4月22日に開業。地上7階・地下2階で店舗面積は約3万1,000平方メートル。このうち、地下1階から2階まではこれまで通り三越が出店し同ビルの核テナントとなる。3階～5階については専門店街としてリニューアル。18店が新規出店する。同社では、同フロア開設により、年間300万人の来店客増加を見込む。4月上旬から交通機関での広告など周知を始め、「グランドオープン時には三越など全館挙げてイベントを行えるよう調整をしている」と同社の山本さん。

　3階は「カジュアルファッション」のフロア。ユニクロが700坪と都内最大級の売り場を設けるほか、ABCマートも同フロアに220坪出店する。4階では生活雑貨などを取り扱い、スガナミ楽器（町田市）が音楽教室を併設した楽器店を出店するほか語学教室のECCなども並ぶ。5階には丸善書店（新宿区）が1,120坪の書店を出店。店舗面積としては多摩地域最大となる。このほかにも知育玩具の専門店や保育所などが出店する予定。

　6階はこれまで通りレストランフロアとして展開。7階については現在同フロアで展開する「多摩センター子育てファミリーステーション coucou」が3月で終了。新たに田村クリニック（落合1）とタイアップを図り「託児施設を設けて買い物中の一時預かりなどにも対応していく」と山本さん。同フロアの多目的貸しホール「新都市センターホール」やフットサルコートについては存続する。

　営業時間は、多摩センター三越＝10時30分～19時30分、3階～5階＝10時30分～21時、6階＝11時～22時。