グーグルが携帯情報端末向けに開発したOS「Android(アンドロイド)」をモチーフにした八王子オリジナルの新キャラクター「ドロイ子ちゃん」が話題を呼んでいる。
八王子ではアンドロイドをまちおこしの材料にしようと、サイバーシルクロード八王子(八王子市明神町2)などが中心となって「Android City 八王子」を展開。地元企業とのコラボでアンドロイドのキャラクター「ドロイド君」をモチーフにしたネクタイやブックカバーなどのグッズを開発・販売するなど活動を行っている。
キャラクターを使った活動について、「八王子というところでアンドロイドをやっているということを、まずPRしたかった」と同会メンバーで通信機器メーカー「エイビット」(南町)営業本部の平井さん。「ゆるキャラみたいなのがあれば分かりやすいのではないか、というのが最初の発想」とも。
新キャラは昨年12月ごろから構想。「ドロイド君だけじゃ寂しいから女の子のキャラもいたらいいという話になった」と平井さん。メンバーでアプリケーションの開発などを行っているSODA(天神町)取締役の久村さんは「アンドロイドは技術的な話が多く敷居が高い。女の子のキャラクターを出すことで敷居を下げて、 学生やアクティブな人たちのクリエーティブな活動のきっかけになればと考えた」と話す。
キャラクターデザインはメンバーでもある洋琴音さんが担当。「ドロイド君」のデザインを基に、「歌って踊ってプログラミングもできるマルチタレントなアンドロイドの妖精」という設定。「かわいさがポイント」と久村さん。1月末から展開を始めたところ評判は上々で、「ツイッターのアイコンをこれに変えている人もいる」とも。
2月にはバレンタインデーに合わせ、市内の洋菓子店「エトランゼ」(本町)の協力を得て、「ドロイ子ちゃん」が作ったとされるケーキも登場。「ドロイド君」「ドロイ子ちゃん」をそれぞれイメージしたケーキを限定販売した。
「当初はアンドロイド4.0のコードネームにちなんでアイスクリームサンドイッチを作ってほしかったが、難しいとのことだったのでケーキになった」と久村さん。平井さんは「このケーキが欲しいというお客さんもいらっしゃるようだ。一般の方にもアンドロイドという言葉を知っていただけたのでは」と評価する。
現在、4月にみずき通りで行われる予定のイベントに向けて企画を練っているところ。今後については、「本当に歌って踊れるアイドルになれば」と久村さん。「キャラクター自体が一人歩きしてしまってもいい」と期待を込める。