東京工科大学のネット放送局が「グッドデザインエキスポ」を動画レポート

事務局内に設けられた「編集室」で作業するメンバー

事務局内に設けられた「編集室」で作業するメンバー

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 東京工科大学(八王子市片倉町)の公式インターネット放送局「intebro(インテブロ)」は現在、先月東京ビッグサイトで開催された「グッドデザインエキスポ2008」の会場の様子をネットで動画配信している。

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 同イベントは、来月発表される「グッドデザイン賞」の1次審査を通過した約2,000点のプロダクトを展示したイベント。会場では、グッドデザイン賞の公開プレゼンテーションや美術系大学による企画展なども行われ、3日間で約4万人が来場した。

 インテブロは東京工科大学メディア学部の佐々木和郎教授を顧問に迎えて運営されている同大学の公式インターネット放送局。これまでに松任谷由実さんが苗場で行っているコンサートの模様やIT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN」などを中継、インターネット配信してきた。

 インテブロの部長で東京工科大学3年の大野さんは「CEATECの模様を配信していたらグッドデザイン賞の事務局側から声を掛けられた」という。正式に依頼があったのは今年6月。イベント開催の記者発表を取材するなど、イベント事務局側とタイアップするかたちで進められたが、「7月は大学のオープンキャンパスの模様を撮影する時期と重なり、それが終わった8月に入ってからようやく準備に入れた」(同)と苦労もあったという。

 取材のためにカメラマン、インタビュアーを兼ねた記録係のスタッフが随時会場内を回ったほか、会場内に設けられたインテブロのブースではインタビューなどを収録。撮影後はイベント事務局の一角にテーブルを並べ、その上に4台のパソコンを置いた即席の「編集室」で編集作業が行われた。

 実際に撮影や編集を行っているインテブロのスタッフは「商品を動画に撮るのが至難の業だった」と振り返る。「自動車などを除けば動かないものばかりなので、スライド的なもののほうが良かったかも」(同)。

 最終的には、今回のイベントだけで40~50本の動画を配信する予定。イベント期間中の作業だけでは間に合わないため、「明日以降も作業を続けます」(大野さん)。

 今年は会場からの生放送ができなかったが、大野さんは「今年は実験段階」とした上で、「技術的には可能なので、来年、またそういう話があれば本格的にやってみたい」(同)と意欲をみせる。その上で、「インテブロの活動全体ももっとクオリティーアップを図っていきたい」とも。

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