八王子経済新聞の2012年上半期PV（ページビュー）ランキング1位は、圏央道・高尾山側のインターチェンジ「高尾山インターチェンジ」と「八王子ジャンクション」までの間が開通することを伝える記事だった。

屋上遊園地「ナウプレイランド」の閉園に関する話題もランクイン

　1月1日～6月30日の間に配信した記事計133本を集計した。同インターチェンジは圏央道としては都内最後のインターチェンジ。一般道では国道20号（甲州街道）八王子南バイパスと接続し、同ジャンクションは中央道と連絡する。1位のほか、4位には3月25日に行われた開通式典の模様を伝える記事、8位には開通前に行われたイベントの話題がランクインし、それぞれ高いPV数となった。

　同所については、国土交通省関東地方整備局相武国道事務所は6月12日、開通1カ月後時点の利用状況を発表。平日は約6900台、休日は約9400台が利用。圏央道を使って埼玉方面へ向かう車が約半数を占めるほか、開通以後、接続する八王子南バイパスでは交通量が約1.8倍になるなど周辺地域にも影響を与えているという。

　上位10位は以下の通り。（カッコ内は掲載日）

1. 圏央道・高尾山IC～八王子JCT間が開通へ－3月25日に（2/17）
2. 屋上遊園地「ナウプレイランド」閉園へ－八王子駅ビルで28年営業（5/7）
3. 八王子駅ビル、今秋からSCに－そごう八王子閉店後の計画発表（1/13）
4. 圏央道・高尾山ICで開通式典－中央道・八王子JCTに接続（3/25）
5. 八王子から新萌えキャラ「ドロイ子ちゃん」－Androidのマスコットをモチーフに（3/22）

6. 都内最後の「そごう」八王子店が閉店－28年の歴史に幕、セレモニーも（1/31）
7. そごう八王子店のウェブコミックが最終回－「HOJシスターズ」約2年連載（1/25）
8. 開通前の高尾山ICをウオーキング－八王子ジャンクションまで往復（3/14）
9. 屋上遊園地「ナウプレイランド」28年の歴史に幕－メッセージで埋め尽くされた遊具も（6/4）
10. 八王子・マルベリーブリッジが延伸－約130メートル、今秋着工へ（2/23）

　2位には八王子駅北口の駅ビル「八王子ナウ」（八王子市旭町）に展開していた屋上遊園地「ナウプレイランド」の閉園計画を伝える記事がランクイン。28年にわたって営業を続けてきた同園だが、今秋の駅ビルリニューアルを受け閉園を決定。営業最終日の模様を伝える記事も、その写真が「Yahoo! Japan」のトップページに掲載され大きく目立ったこともあり、アクセスを伸ばし9位に入った。

　3位、6位、7位には同ビルに出店し、1月31日に閉店した「そごう八王子」店と関係する記事が登場。トップ10のうち、5本が同ビルに関係する話題で占められた。

　新インターチェンジの話題が3本、駅ビルに関する話題が5本とランキングの大勢を占める中、異彩を放つのが5位にランクインした八王子オリジナルの新キャラクター「ドロイ子ちゃん」を紹介する記事。グーグルが携帯情報端末向けに開発したOS「Android（アンドロイド）」をモチーフにしたもので、アンドロイドのキャラクター「ドロイド君」をベースに「歌って踊ってプログラミングもできるマルチタレントなアンドロイドの妖精」という設定で作られた。

　掲載以降、同記事に触れたツイートは300を超え、「なぜ八王子？」「いつの間にこんなキャラが」などの声がつぶやかれたほか、ユーザーの中には「ドロイ子ちゃん」を自分なりに描く人も現れるなど読者の注目を集めた。