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復興支援テーマに「八王子こころ祭」-居酒屋常連客が集まり企画

「八王子こころ祭」の実行委員長を務める岡田さん

「八王子こころ祭」の実行委員長を務める岡田さん

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 八王子駅北口の西放射線通り商店街(ユーロード)で9月29日・30日、東日本大震災の復興支援をテーマとしたイベント「八王子こころ祭」が開かれる。

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 居酒屋「とりあえず八王子店」(八王子市中野上町1)に日頃集う常連客が企画した今回のイベント。実行委員長を務める岡田さんを中心に、6人のメンバーが手弁当で運営。約1年にわたって準備を進め、初の実現にこぎ着けた。

 もともとは宮城県石巻市の「伊達の黒船太鼓」をたたく子どもたちを八王子に招待しようと始まったもの。「黒船太鼓」は昨年の東日本大震災による津波で被害を受け、廃タイヤを活用して伝統を復活させたことで話題になった。今回は、「八王子まつり」などでも活動する地元の太鼓団体「武州今熊太鼓」との縁から実現。「太鼓が流され、その後なんとか復活したと聞いて、子どもたちに八王子で演奏してもらいたかった」と岡田さん。

 当日は480メートルに及ぶ商店街沿いに露天などを展開。「『個人でユーロード全部を借りきったことはない』と商店街の人に聞いた」と岡田さん。老舗うなぎ店「志乃ざき」(本町)やオリジナルのつゆを開発・販売する長澤家(中野上町4)など地元から70店が集う。

 イベントの経験はないため、出展交渉も手探りで進めたという。「営業時間中に店を訪れて話をしたり、知り合いを尋ねたりした」と岡田さん。「70店の皆さんに、また出たいと思えるイベントにしたい」と意気込む。イベントの副実行委員長でもある「とりあえず八王子店」の山岸さんは、今回、出展者としても参加。故郷の能登牛を使ったメニューを検討しており、「いいPR活動になると思う」と期待を込める。

 横山町公園(横山町)に設ける特設ステージでは、「伊達の黒船太鼓」の演奏のほかにも、岩手県花巻市からそばを取り寄せて「わんこそば大会」などを開催。中央大学、創価大学などの学生サークルによる催しのほか、JAの協力を受けて福島産のキャベツやトマトなど野菜の配布イベントなども行う。「子どもたちが楽しめるお祭りにしたので、ぜひ来ていただきたい」と岡田さん。

 開催時間は10時~17時。

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