多摩センターの三角広場(多摩市落合)で11月10日、地域住民などが集まって一斉にごみ拾いを行い、種類や量を競う「JTB地球いきいきプロジェクト スポーツGOMI(ごみ)拾い大会 in TAMA Center」が行われた。
「スポーツGOMI拾い」は企業や団体が行う、ごみ拾い活動にスポーツの要素を取り入れたもの。日本スポーツGOMI拾い連盟(渋谷区)が2008年から全国各地でイベントを展開。5人以内のチームで参加し、制限時間内にどれだけのごみが集められるか種類と量を競う。
イベントは今回で118回目。多摩センターが舞台になるのは初めて。「ずっと環境保護活動は行ってきたが、新たな取り組みとして『スポーツGOMI拾い』をすることにした」とイベントを主催したジェーティービーグループ本社(品川区)ブランド戦略推進部部長の今泉さん。多摩市内に研修施設やデータセンターを持つ同社。「日頃から多摩市にはお世話になっているので、ぜひここで行いたいと思った」とも。「スポーツGOMI拾い」に着目したのは、「楽しみながら環境保護活動ができる点」と話す。
今回は同日から始まった「多摩センターイルミネーション2012」の点灯式を前に、会場となる街をきれいにしようと市内外から21チームが参加。開催を前にあいさつに立った後藤泰久多摩市副市長は「こんなに大勢の方が集まってびっくりした」としたうえで、「ぜひポイントの高いごみをたくさん集めてきてほしい」と激励した。その後、選手宣誓や準備体操の後、トングやゴミ袋を片手に1時間にわたってごみ拾いを実施。帰ってきた各チームはタバコの吸い殻など、さまざまなごみを集めてきた。
優勝したのは狛江市から参加し、約14キロのごみを集めた「チームゆりーと」。21組全てを合わせたごみの量は111キロで、「多摩はほかの街に比べるときれいと実感した」と同連盟代表の馬見塚さん。「連盟ではごみのことを人が幸せや満足感を得て残していった『幸せの抜け殻』と呼んでいる。次にまた開催する時には優勝を狙って頑張っていただきたい」と呼び掛けた。