首都大学東京南大沢キャンパス(八王子市南大沢1)で11月2日、学生主催のアートディレクションコンペ「’08AD(ゼロハチアド)」が行われる。首都大学東京と中央大学の学生で構成する実行委員会が主催する。
同会の代表を務める首都大学東京の梅田さんは経営学が専門。しかし、デザインへの興味から、2006年ごろから学内で知り合った学生らと一緒に学内外の広報活動をメーンに、ロゴ制作などに携わってきたという。その後、「デザインを専門としない人たちで何か面白いことができないか」(同)と今年4月に同委員会を結成し、今回、イベントにこぎ着けた。現在、委員会メンバーには、梅田さんをはじめ、建築やヒューマンメカトロニクスなど、直接デザインと関係しない人たちも多く参加しているという。
今回のテーマは「病院のデザイン」。野村病院(昭島市昭和町4)を題材に、そのアートディレクションを首都大学東京、女子美術大学(相模原市)、武蔵野美術大学(小平市)、早稲田大学(新宿区)の学生が行う。
アートディレクションとは、分野ごとに別れる視覚的な側面を総合してデザインすることを意味し、一つの建物を外装や内装、サイン計画や広告に至るまで統一したコンセプトの下でデザインするケースなどがこれに当たる。「ロゴに限らず院内表示や照明など出来ることは何でもあり」と梅田さん。
イベントでは各々が考えてきたデザイン案を提示。その後、当日の観客とアートディレクター・菊地敦己さんら3人の「ゲスト審査員」が審査を行い、最優秀案として選ばれたものが、実際に病院で採用されるという。
梅田さんは「広告やデザイン業界に何となく興味のある方、そうでない方もこれを機にぜひお越し下さい」と来場を呼びかける。
開催時間は12時~13時20分。チケット(一般)は、当日=600円、前売り=500円。