電子機器の設計・製造などを行う東陽システム(八王子市打越)は10月7日、食事や酒を提供する料理店「櫻茶屋」(横山町)を開店した。
同社はラリー用の自動車などで使うGPS表示装置やコンピュータの開発・製造、モーターやケーブルなどの電子部品を取り扱う企業。飲食店の出店は今回が初めてとなる。
同社社長で店のオーナーでもある萩山さんによると、小学校時代の同級生が東京ミッドタウン(港区赤坂)の開発に伴い、六本木で営んでいた割烹料理店を閉店。これを受けて、八王子で店を開こうと、店主とともに不動産業を営む別の同級生に相談し、同社が出資した上で開店にこぎ着けたという。
開店について、「大変。寝る暇がない」と萩山さん。本業のほうは開店休業状態で、「お客さんを待たせているので、今月いっぱいで戻らないと…」(同)。「神経は図太い方だけど、やはり客商売は大変。でも、ちょうど2週間経って、だいぶ慣れてきました」とも。
店舗面積は48平方メートル、席数は20席。店の裏庭を改装して、屋外席も用意した。ビルの合間の空間ながらも「店舗の改装中によく裏庭で話し合いをしていたが、それがちょうどいい広さで気持ち良い」(同)と萩山さん。
店には新島から漁師直送の魚が届き、刺身や焼き魚などを魚の仕入れ値に合わせて300~1000円で提供している。ほかにも、高野豆腐や卯の花、ひじきなどの京都風おばんざいを600円から提供。萩山さんは「昼は新鮮な魚を使ったランチと唐揚げランチ、夜はそのおばんざいがおすすめ」と話す。
ランチタイムには日替わりのランチのほか、持ち帰りの弁当も用意。夜は酒処として、葉とうがらし味噌や自家製塩辛などの酒のさかなを300円から提供する。「昼は女性一人でも入りやすく、夜はこだわりの食材とおいしい酒をさかなに、ゆったりと会話が楽しめる」と萩山さん。
営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=17時~23時30分。日曜・祭日定休。日替わりランチは700円から。弁当は800円からで前日までに予約が必要。
※記事初出時、会社名に誤りがありました。おわびして訂正させていただきます。