八王子駅にも近い「ドン・キホーテ八王子駅前店」西側に3月21日、商店街の空き店舗を活用したチャレンジショップ「FOR USE NOW OPEN」(八王子市中町)がオープンする。
「まちづくり八王子」(大横町)が運営する同所。行政や地元の不動産業者・エスエストラスト(横山町)などの協力を得て、約1坪ほどの空間を企業や市民団体、個人に貸し出すもので、商品の販売やイベントの開催などさまざまな利用を見込む。
利用は1日単位で可能で、料金は平日=1,000円、土曜・日曜・祝日=2,000円。1週間でも8,000円と低価格に設定しており、「商業地でこの金額で借りられることはあり得ない」と同会の星見さん。電気とネット環境のみが用意されている空間のため、「利用いただく際には工夫いただければ」とも。
昨年12月、実践女子大学の学生らが机と椅子だけを置いて街の様子を観察するなどの活動を行ったことをきっかけに、中心市街地の空き店舗対策として同事業を企画。現在、中心市街地には約120店ほどの空き店舗があり、「ここ2、3年で増えている」と星見さん。そこで、空き店舗を活性化させるためにも誰でも使える空間を作ろうと動き出した。
同所については、「事業を立ち上げる前にこの場所でチャレンジしていただき、創業へとつなげていただければ」と星見さん。学生や起業を目指す人などを見据えているが、企業にも新商品や試作品を開発した際、テスト販売やマーケティング調査を行う場所として活用するなど利用を勧める。「八王子の良さを発信できるような方に、ぜひ使っていただきたい」としたうえで、「常に個性的で、チャレンジできる場所になれば」と期待を込める。
同日~今月23日の3日間はショップ利用の第1弾として、屋外広告などを手がけるアトラス広告社(館町)が出店。八王子商工会議所のオリジナルキャラクター「松姫マッピー」をデザインしたiPhone向けシールの販売イベントを行う。
ショップの利用には事前に企画書の提出が必要。利用時間は10時~20時。