京王電鉄は4月27日、京王高尾線・高尾山口駅の駅舎リニューアルが完了したと発表した。
高尾山口駅は1967(昭和42)年10月に開業。高尾山への「玄関口」としても知られる。同社では、高尾山に温浴施設を建設すると2012年11月に発表。これを受け、昨年4月には、駅舎のリニューアルを行うことを明らかにしていた。
新駅舎は建築家・隈研吾さんがデザイン。内外装の主な仕上げにスギ材を採用し、高尾山薬王院をイメージした屋根が特長。ホームにはあんどん風の照明を採用し、駅名標も木目を基調とした物にするなど「来訪されるお客さまの印象に残る、高尾山の玄関口としてふさわしい『自然と調和し、和を感じる』『わくわくする』雰囲気をもった駅舎へと生まれ変わった」と同社広報担当者。
駅舎のリニューアルに合わせて歩行者広場も拡張。イベント等ができるスペースを確保したほか、同駅で展開していたコンビニ「K-shop」も、食料品や飲料・雑貨などに加え登山用品なども扱う「楓 Kaede」(八王子市高尾町)にリニューアル。アウトドア用品メーカーのモンベルと提携し、アウトドア用品の取り扱いを充実させた。
「リニューアルオープンを機に、外国語によるおすすめ商品案内表示などを始め、外国人のお客さまにもわかりやすい店舗となった」と担当者。同店限定のグッズとして高尾山のロゴが入ったライトペーパーポーチ(1,200円)やサーモタンブラー(1,000円)、ステンレスサーモボトル(1,700円)も扱う。営業時間は9時~17時。
同駅と隣接する形となる温浴施設については「2015年秋の開業に向け、 建設工事を行っている」という。