八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町)で4月28日、東京土産について考えるイベント「これでいいのか?Tokyoブランド!東京生まれの東京土産を探せ」が行われる。
地域ブログサービス「たまりば」と八王子経済新聞の共催で開く同イベント。地元の土産物を応援しようと企画するもので、当日は高尾山内などで販売する菓子「天狗の鼻 棒かりんとう」など地域とコラボレーションした商品を数多く手掛けるMNH(調布市)の小澤尚弘社長をゲストに迎え、東京土産のブランディングなどについて考える。
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、「土産物業界では『東京○○』と名前がつく『東京ブランド』の商品が次々と生まれ、都内のターミナル駅・空港などで販売されている」と「たまりば」編集長で、同サービスを運営するジェイラインの大熊雅樹さん。「しかし、ターミナル駅や空港では、東京産の東京土産の販売は限られていて、他の地域で製造されたものが目立つ」とも。
2013年には「たまりば」やMNHなどが参加し、多摩地域の土産物を作るため活動する「みんなでつくる多摩みやげプロジェクト」を発足。この時には八王子に牧場を持つ磯沼ミルクファーム(八王子市小比企町)など多摩地域の酪農家から集乳し、協同乳業東京工場(日の出町)が製造する「東京牛乳」を使った「東京牛乳のかりんとう」が生まれるなど成果を残した。
「『東京牛乳のかりんとう』をはじめ、東京産・多摩地域産の土産物があるのに、どうしてターミナル駅・空港では、あまり売られていないのか」と大熊さん。「その疑問と東京産・多摩地域産の東京土産を応援したいという思いから今回のイベントを開催することになった」と話す。
今回のイベントでは「東京牛乳のかりんとう」の新たな展開も紹介する予定。「東京産・多摩地域産の東京土産を住民参加型で発掘・発信していくきっかけにしたい」と意気込む。
八王子経済新聞の若松尚利編集長は「同じ地域のネットメディアということで、何か一緒にやりたい、本紙主催のスピーカーズ・コーナーを共同で開催出来ないかと話していたところ。これまでのスピーカーズ・コーナーは夜に開催していたこともあり、今回は番外編といったところ。今までと違った人たちと会えるのが楽しみ」と期待を寄せる。
開催時間は15時~17時。会費は500円(コワーキングスペース2時間利用料含む)。