コニカミノルタサイエンスドーム(八王子市大横町)が7月22日、リニューアルオープンする。石森孝志八王子市長が記者会見で明らかにした。
国際宇宙ステーションを舞台としたシミュレーションのイメージ図
同館は1989年に開館。正式名称は「八王子市こども科学館」で、首都圏で最大級を誇るプラネタリウムを設置するなど長きにわたり市民に親しまれている。2013年にコニカミノルタ(千代田区)がネーミングライツを取得し現在の愛称となった。
今回は市制100周年を記念し、開館以来初となる大規模改修を実施。1階は科学の原理・現象を学ぶ展示に加え、新たに「遊びカガク」をテーマとして、遊びの要素を取り入れた展示を導入する。2階は「地球・宇宙・未来」をテーマに宇宙航空研究開発機構(JAXA)から無償譲渡された国際宇宙ステーション(ISS)の10分の1模型を展示、ISSを舞台としたシミュレーション体験も行う。
このほか、「八王子を知ろう」をテーマに、市内で発見され新種のゾウと認定された「ハチオウジゾウ」の想像復元図や「八王子隕石」など八王子の自然科学に関する展示も導入する。
プラネタリウムについては、座席を全て新しくし座席幅も広くしたほか、ドームスクリーンの貼り替えや投影機器のオーバーホールを行うなどリニューアル。8月からは毎月1回、土曜日の夕方からプラネタリウムを観覧できる「(仮称)トワイライト・プラネタリウム」も新たに予定する。
昨年10月から長期休館して行う今回の改修。駐車場や道路改修なども合わせて行い、外構整備なども合わせた総事業費は11億4,000万円。同館改修の事業費は10億1,000万円で、施設改修に4億9,800万円、展示物の更新に3億2,400万円、プラネタリウムに1億9,400万円をかけた。
「(プラネタリウムは)より快適な空間で星空や映像を楽しんでいただける」と石森市長。特に新企画となる「トワイライト・プラネタリウム」については、「大人向けの番組を中心に投影し、新装したプラネタリウムの魅力を体感していただくとともに、新たな来館者層の掘り起こしにつなげる」と意気込む。