八王子市内を対象としたコミュニティーFM局「八王子FM」が9月13日、試験電波を発射した。
八王子エフエム(八王子市みなみ野4)が今秋の開局を目指して準備を進めている同局。昨夏、市制100周年に合わせ、まちおこしや防災、防犯、地域連携などを目的に開局準備室を設置。8月には総務省関東総合通信局が予備免許を交付していた。
当日は送信所を置く八王子市役所でアンテナ工事や送信機の調整などが行われ、15時15分から試験電波を発射。「JOZZ3CL-FM、JOZZ3CL-FM、こちらは八王子エフエムです。周波数77.5メガヘルツ、出力20ワットで八王子市元本郷町の送信所から試験電波を発射します」というアナウンスに続いて音楽が流された。
試験電波の送信が始まると同時にツイッターでは「祝!八王子FM!」「素敵(すてき)な音楽が流れています」「試験電波発射おめでとうございます」(それぞれ原文ママ)などのコメントが寄せられた。
中野健次郎社長は「まだスタート地点。これからは番組編成や番組をどうやっていくかなどに集中して長く愛される放送局を作っていきたい」と意気込む。市役所に送信所を置くことについては「市役所は防災の拠点でもあるし電波的にも非常にいい。行政とも連携を取っていきたい」と話す。
本免許交付後、正式開局は10月1日を目指し、当日は開局特別番組の放送を予定しているという。