徳島県一人口が少ない町での仕事や生活、恋愛語る 八王子のコワーキングスペースで

上勝町の地域おこし協力隊として活動している栗川さん

上勝町の地域おこし協力隊として活動している栗川さん

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 八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町)で3月9日、「栗川洋一のごきげんようダーツ編~徳島に移住した元8Beatアルバイトのトークイベント~」が行われた。

トークテーマはダーツで決定

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 東京工科大学在学中、同施設でアルバイトをしていた栗川洋一さんが開いた同イベント。現在は徳島県中部にある人口約1500人の上勝町で「地域おこし協力隊」として活動している。今回は活動を始めてから1年がたったことから、仕事や日常生活などについて紹介した。

 当日はプレゼンテーション形式でこれまでの活動を紹介。徳島県内で最も人口が少ない町としても知られる上勝町での仕事は、パソコン相談から観光イベントの企画、町内にある月ヶ谷温泉での風呂掃除まで幅広いという。

 生活面では「コショウがない、塩がないとなったら5キロ以上車で走らないといけない。買い出しに行くなら30、40キロ先にある別の街のスーパーまで行かなければならない」と栗川さん。「家賃が安くて交通費がすごく高い。お金は都会でも田舎でも貯(た)まらないと思った。ただ、パソコンを持っていって河原で仕事をすると、とても気持ちがいい」とも。

 マネー・ライフ・ラブ・ワーク・ミッション・フリーの6つをテーマに参加者が質問を行うコーナーも設け、参加者はダーツでテーマを決定。当たったテーマに合わせて、「今後どうしていきたいか」「最近の恋愛事情は」など辛辣(しんらつ)な質問を浴びせては栗川さんを戸惑わせ盛り上がった。

 「地域おこし協力隊」に参加したのは、ほかのところに住んでみたいと思ったのがきっかけだという。「今回は住んでいる場所がどういうところなのかきちんと知ってもらいたいという思いから企画した」。3月末で「地域おこし協力隊」の活動には区切りをつけるが、今後も徳島で活動を続けていくという。「住んでみて面白いこともあったし、こんなに苦労するのかと思ったこともあった。非常に充実した1年間だった。今後にも生かしたい」と話す。

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